SKY-HI #JAPRISON ツアー、この世界は君が思っているよりも優しくて、素晴らしい世界でした。
SKY-HI TOUR 2019 The JAPRISON
2019.4.30 (Tue) @中野サンプラザ
ツアーファイナル!千!秋!楽!
とんでもないものを観ました。いつだって今が一番良いと思えるライブをしてくれるからいつも言っているような気がするけれど、確かにとんでもないものをこの目で観ました。
始まる前までは、SKY-HIとSFとのライブは暫く観られないんだと思うとちょっとしんみりしちゃったけれど、終わってみれば楽しさと期待としあわせな気持ちでいっぱいです。生きててよかった。してやられたりのエンドレスリピートです。
初日公演から今日を入れて8公演、休日に満を持して観に行ったライブも、居ても立っても居られなくなって当日突然思い立って行ってしまったライブも、ちょっとメンタルがやられている中観たライブも、楽しくて仕方がない気持ちのまま観たライブも、どれも全部最高に熱くてたのしくて、鼻の奥がツンとしました。
自由ってなんだ、正義ってなんだ、弱さってなんだ、赦すってなんだ、赦されるってなんだ、見つめ直すってなんだ、何が辛いんだ、そもそも自分って何なんだ、いつも難しく考えすぎるとやっぱり難しくて、
でも難しく考えるから難しくて、何かを考えるそのたびに、これもありじゃない?良いんじゃない?って色んな選択肢を提示してくれる音楽に助けられています。
理屈よりも、目の前にある良質な音楽に浸って心と身体が震える、そんな瞬間が何かの行動への活力になって、なんだか息苦しいなと思ってしまう日常のスパイスになって、誰かの毎日を、私自身の毎日を、弱くても脆くてもいいじゃんと肯定されたような気持ちになりました。弱さを認めて、いとおしいと思える、その作業はとても痛い。けど、痛ければ痛いほどドロドロが剥がれて強い。
SKY-HIの話であって、SFの話であって、そこに関わる人の話であって、その場に居る誰かの話であって、且つ私の話、
「JAPRISON」というアルバムの「What a Wonderful World」に込められた意味は、初めから終わりまで、エンドロールのその後まで、しっかり私なりに受け取りました。
何度観ても微動だにできない第一部、アルバムJAPRISONの世界観、
『What a Wonderful World!!』の6/8拍子→『Shed Luster』への繋ぎ、『Shed Luster pt.2』から『What a Wonderful World!!』へ戻るところ、SKY-HIのライブで観た曲の繋ぎランキング暫定1位。これぞ合法的トリップ。多幸感という表現はこういうときになら使えるのかもしれないです。
先日MVが公開された『Role Playing Soldier』
見た目や第一印象だけで"正しい" "間違い" を定義してしまう危うさを聴きやすくポップに、見やすくキュートに、「このキャラかわいい」がその入りであってもきっと感じるものがあるというか、考えさせてくれるのは本当に素敵だと思うの。だし、わたしは考えたい。
『Doppelgänger』も『Blue Monday』も、JAPRISONの曲は全部、このツアーで視覚的な情報がグッと入ってきて堪らない。このアルバムで伝えたかったSKY-HI氏の思い、頭の中に何があったのかとか、感じられるのは、それはそれはうれしくてワクワクしました。
そしてこのツアー、まじで照明から来る効果が半端なくてすごい。名古屋公演で照明さんの仕事を少し見れたけど、素人からしたら人間業とは思えないんだけど、人の手で作られているんだなって感動しました。
第一部終了間際のSKY-HI氏の「ああなんて素晴らしい世界なんだってさ」には、SKY-HIが経験してきた死にたくなるほどクソみたいな世界の話と、でも音楽を届け続けてくれたからこうして存在している今と、そんな思いを想像してたまんなかった。とてもじゃないけどこれが綺麗事だなんて思えなくて、たまんなかったです。
作り込まれすぎたセンテンスと、そのあとのSUPER FLYERSの紹介、めちゃくちゃにかっこいい。無敵感がすごい。ALL WE DO IS WINです本当に。
開演前にロビーでMummy-D氏をお見かけしました、DJ Jr.氏を紹介するその場面の「前後 前後 前後 右手に2台のターンテーブル」はRHYMESTERの『ライムスターイズインザハウス』の「前後 前後 前後 神の腕が産み出す言語』から来ているかと思うのですが、もう、そんなの、グッときちゃうじゃないですか、しないわけにはいかないじゃないですか。
そういえば以前Dさんブログに載ってましたよねもしかして伏線だったんですか、、、くぅ、、、
ラップ始めたきっかけのMummy-Dに褒めてもらえたって嬉しすぎませんか…😭 https://t.co/Sda5GkkPv6
— SKY-HI(AAA日高光啓) (@SkyHidaka) January 31, 2019
その後の「カウントダウンSKY-HI」ゾーンも、何回も観てたら少し慣れてきてしまったけど、10曲止まらずに20分ってすごすぎないですか。踊ってラップしてとんでもないロングトーン響かせて、もうすごすぎじゃないですか、思わず語彙を失う最高しか言えない。
その1曲1曲に色んな思い出を重ねて、初めて観て度肝を抜かれたフルバンドのライブはZepp名古屋でのRLツアー追加公演ツアーだったなとか、あのときはライブハウスだったけど、その数年後に日本武道館で観たカミツレベルベットの音源は今聴いても泣きそうになるなとか、カミツレはどんなときもいつでもどんなシチュエーションでも側で味方してくれたなとか、
Limoのこのアレンジは去年の豊洲公演のアンコールで終電間に合わなくて途中で抜けちゃったからこうやってまた歌ってくれて出会えて幸せだなとか、曲ごとに言い出したらキリがないほどの思い出でいっぱいです。このツアーでこういう形でその10曲を聴けてよかったですありがとうございます。
余談ですが、今日のカミツレベルベットでいじられていたバース全被せCreepy Nuts Tシャツ少年の横にいたお父様らしき方のTシャツはリップスライムだったことを報告しておきます、なんて親子なんだ!!!!!!笑
わたしもFGパーカー着てSKY-HI観に行って「FGじゃねぇ」って言われたい平成でした。
カウントダウンSKY-HIが終わって、ああ今日も大好きな『New Verse』が来ちゃうな、寂しいな、もうすぐ終わりだななんてしんみりしようとしたところで
「ここまでは今までの俺、ここからはこれからの俺を届けようかな」
「これからの俺というか、これからの俺たち」
そう言って『RAP GAME』のイントロが流れてSALUくんが呼び込まれたところから正直記憶が曖昧です、こんな現実あるのかと思って今でもちょっと信じがたい。情報量多すぎズルい。
『RAP GAME Remix』についてはここに書き尽くしましたが、
いつかライブで聴ける日はくるのかな、フェスかな、まさかツアーでは聴けないだろうななんて思っていたのに、聴けた、しかもSALUくんもいる、アジアツアー?アルバムも?なんだこれ最高。
動画2つ並べるとサムネイルの画像だけでもう、黒のSKY-HIと白のSALU、ブレないなぁ、、、
『RAP GAME Remix』で大好きなバース、
スポットライトの瞬き 浴びる度 見える闇
センター街 サンライズ 影から逃げる Stepper's Delight
いろいろ考えましたが、闇と光が共存するSKY-HIだからこそ、その光がとても美しく見えて、“ステッパーズディライト”のワードがこんなにも楽しく聞こえるのは、わたしは久しぶりでした。ありがとうございます。
“世界で俺は俺だけだしな”、そこでマイクを客席に向けてくれたのもうれしかった、全力で言ったよ、苦しいのか楽しいのかよくわからなくなるほど胸がぎゅってなりました。
SKY-HI × SALUのRAP GAMEは本当にカタカタ震えながら涙出たあれはズルい。開演前から伏線張りすぎでしょ、Stepper’s Delightはいわずもがな、「世界で俺は俺だけだしな」を客席にマイク向けてくれたのしぬほど嬉しかったありがとう、千秋楽終わり、しんみり気分になるかと思いきや高まりすぎ #JAPRISON
— 𓆡(ユカだよ)𓆉 (@ppp276) April 30, 2019
考えてみれば、開演前に流れていたアジアのかっこいい曲も、SALUくんとの曲が多かったのも、そういうことだったんだなって、理解できました、「すべて決まっていた」んですね最高。
昔の話もいい けどチラ見でGo信号はキミドリ
軽くて重い足取り イニシャルS 空は広い
イニシャルSのSKY-HIとSALUが色んな空の下で、やりたかった音楽を、ライブを、たくさんの人へ届けてくれるのを楽しみにしてます。
続く『New Verse』は今日が一番響いたな、RAP GAMEとNew Verseをライブで続けて聴いてみたいなんて思ってはいましたが、まさかこんな形で聴けるだなんて夢にも思ってなかったです。曲に順位付けたくないけど大好きで大切で一生わたしの味方です。
ライブ中にSKY-HI氏が言っていたSALUくんが「日高くんはアイドル崩れのJ-POP野郎なんかじゃないです」はこのMVでも再現(?)されていてグッときちゃう。
『Marble』からラスト『I Think, I Sing, I Say』へ続く「どうやらこの世界は君が思っているよりも優しいんだよ」の言葉にはSKY-HIの実体験から来るその力をひしひしと感じて、優しくて強くて暖かくて、曲に体温を感じて、ほんっとに、あったかいな。
『Marble』の世界観はこのツアーで更に暖かくなっていてとても良かった、めちゃくちゃ良い曲なのにこのツアーで更に距離が縮まった感じがします。
いつもしんみりしてしまっていたSFの皆さんが捌けていくそのシーンは、今日に限っては寂しくなくて、むしろポジティブが占める割合がとても多くて、また会えるかな会いたいなって、その思いに尽きます。
フルバンドで観るSKY-HIのライブはそれはそれは無敵で、本当に愛でいっぱいのファミリーバンドです。
ツアーファイナルがこんなにもハッピーに終わるなんて、このツアーが始まったときは思いもしなかったです、めちゃくちゃ幸せ。
いろいろ書き残しておきたい思いはまだまだ湧き出てきますが、
「What a Wonderful World」は確かにあの瞬間、皮肉なんて感じられなくて、とんでもなく暖かい世界でしたありがとう。
ありがとう大好きな音楽!!!!!音楽が好きでよかった、その音楽がSKY-HIでよかった、いつでも全力で味方をしてくれる音楽に出会えてよかったです。
The JAPRISON Tour、どこを切り取っても最っっっ高の瞬間続きでした。