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SKY-HI #JAPRISON ツアーがやっぱり最高だった話

SKY-HI TOUR 2019 The JAPRISON

平成30年2月3日〜平成30年4月30日

 

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去年の今頃もまとめブログ書いてたなと思い出したので備忘録的に今年も。というか書き残しておきたい思いが止まらなすぎて、ツアーファイナル後の興奮が少し落ち着いたところで残しておきたかったこと、です。

 

 

 

 

 

 

 

 

(と、大阪!は書けていなかったけど)

 

と、ツアー中に公開されたMVについて2つ

 

 


 

総文字数30,077字、400字詰め原稿用紙に換算するならば75枚分、、、

 

 

 

初日を観るまではMWツアーの最高具合の余韻が続いていたので正直あれほどまでに作り込まれたショーをこの1年間で観た記憶はなかったし、(RAGツアーとか単発ライブはまた別の話)、アルバムツアーを観るのはWELIVEぶりだったので、音源だけで想像していたJAPRISONの、視覚から来る情報が加わったその世界観をちゃんと受け取れるのか、若干のそわそわを隠しきれずにいました。

 

が、初日観た時点で行く公演いくつか増やそうと思うほどにひょいっとその高すぎるハードルを超えられてしまって、ああやっぱり、「今」が一番良いショーを見せてくれるんだなと、実感させられました。どの公演もずっと楽しかったです。

そのときの新譜が一番かっこよくて、ツアーもそのときが一番良くて、そういうアーティストって最高だなと思います。

 

 

開演前に会場内に流れるその曲は、J-WAVEの「Across the Sky」内のSKY-HIの番組「IMASIA」で紹介されているようなアジアのかっっっこいい曲たちで、

 

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開演前にかかってた曲、セットリストほしいな、、たぶん全部追いきれてない、、

 

 

開演直前のどんどん音が大きくなる『運命論』をドキドキしながら聴いて、いや、なんか開演前のSALU率高くない?最高だ、、、となったけど、きっと「すべて決まっていた」んですねこのときすでに。くぅ、、、、

 

ツアー本編のセットリスト上がっていてありがたい。↓

 

avex.lnk.to

 

 

スクリーンが降りたまま始まる1曲目の『What a Wonderful World!!」と、第一部ラストの同曲と、「どうやらこの世界は君が思っているよりも優しい」と歌う『Think, I Sing, I Say』までを観て、音源とMVで感じていた“なんて素晴らしい世界なんだ”って嘲笑するような…なんというか…皮肉なのかなこれは、という感情が、終演後にはいやそれだけじゃないな、と腑に落ちた気持ちになりました。

 

WWW!!を自分の中で消化するのがツアー前のわたしには難しくて、でもJAPRISONツアーでちゃんと消化できた感じ。そういう瞬間が堪らないです、SKY-HIのツアーは。

 

『WWW!!』から『Shed Luster』への繋ぎ、ゾクゾク鳥肌立って、これが観たいから、何度も足を運んだのかもしれないです。もちろんそれだけじゃないけど。はやく映像でも観たい。

 

『As a Suger』から『Turn Up』へ、「200mの高層ビル…〜」の前にあったアレンジがかっこよすぎて好きだったんですが、あれは実際何て歌ってたんだろうか…いつもちゃんと細部まで聴こうと思っていたけど結局出来なかった、、、

 

『As a Sugar』を聴くたびに思い出す、シュガー・レイ・ロビンソンの話、やっぱり好きです。彼を形容した"Sweet as sugar"という言葉、痛みとか過酷な状況を"砂糖のように甘い"って持っていく表現にはとても「SKY-HIのこれまでの生き様」みたいなものを感じます。『New Verse』を聴いてからだと尚更。

 

『Turn Up』の数十秒ほど無音になるところ、息をするのも躊躇うほどの緊張感があって、微動だに出来なかった。出来なかったけど、そのヒリヒリする瞬間があってからの高速ラップは本当に痺れたし、『Dystopia』の階段を降りながらのアカペラもめちゃくちゃ良かった。

“皮肉に嘲笑う からかう その真向かいからラブを歌う”〜『何様』、本当に圧巻でした。SKY-HIとSFと照明さんのその仕事っぷり、本当に痺れた、、、

 

『Role Playing Soldier』『Chit-Chit-Chat』『23:59』『Blame It On Me』『White Lily』『Blue Monday』のBFQとのダンスパート、ああこれは初見でもがっつり心持ってかれるやつだなと思います。スクリーンに映る映像含め、あんなの見せられたら一瞬で持ってかれる。

SKY-HIのライブって、初めて観た人が絶対ファンになるその要素が多すぎるというか、だってあんなの他ではそう容易く観られるものではないしょ、、、唯一無二と言われるその所以が多すぎる。

 

 

『Name Tag』のあの照明とドラム始まりがかっっっっっこよすぎて、SKY-HIが叫ぶ「お前の目に映る俺は アイドルか?ラッパーか?ポップスターか?興味もねぇ俺は俺だ」に痺れて、この曲のSFとSKY-HIは本当に無敵。フルバンドアレンジかっこよすぎる。

 

『Walking On Water』は同じ曲で芯は真っ直ぐブレないのに、WELIVEツアー、MWツアーで観たそのどれとも違って、でもJAPRISONツアーで観たその演出が一番好きでした。JAPRISONの曲+この曲で、SKY-HIがどう戦って、ひっくり返して、監獄を抜け出してきたのか、想像を絶するその色々を思って、痛さと力強さに見入ってしまうゾーンでした。

 

第一部のラストの「ああなんて素晴らしい世界だ、ってさ」の言葉でステージからいなくなるSKY-HIを見届けたあと、フッと肩の力が抜けてセンテンスに突入するその感じ、今自分はライブを観ているのか、はたまたなにか物語の中に入り込んでしまっているのかと思うほど緩急すんごい。

 

 

第二部突入後は一転して踊りまくれるゾーンで、SKY-HIとSFはもう無敵&無敵。もう、さながら無限エレクトリカルパレードかと思っちゃう。

 

「カウントダウンSKY-HI」のその1曲1曲に会場中の人みんなそれぞれ思い出があるんだろうなぁと思いながら、『カミツレベルベット』がこのゾーンに組み込まれているということに、「今」のSKY-HIを感じました。『New Verse』へ続く『カミツレベルベット』はなんだか世代交代というか、もちろん良い意味でなんだけど、そういうものを感じて、堪らなく良かった。

 

『New Verse』前のMCを聴いて、この曲がどれだけSKY-HI自身を救って、今までとこれからを前向きに感じさせてくれた曲なのか、いつもグッときてしまうシーンでした。

「音楽は時に、どんな身近な人よりも近い距離にいてくれる存在」

という話と、

「自分を見つめ直して、自分の奥底にある自分の話を聞いてあげて、俺は何を考えてたのかって、嫌な部分ともドロドロしたものとも向き合って、その結果、自分のことがいとおしく思えた」

というニュアンスの話、それを聞いてから観る『New Verse』は本当、突き刺さりすぎて痛かったです。痛くて痛くて、でもこんなにも大きな愛を感じる曲はないなと、思いました。

 

何が息苦しいのかって、考えるとたぶんわたしは、自分のこともそれ以外のいろいろにも、「許せない」と思ってしまうその多さなんだろうなと思います。自分の常識は人の常識ではないとはよく言うけど、そんなの頭ではわかってはいるけど、結局どこか腑に落ちなくて、でもまぁ仕方ないと言い聞かせて斜に構えて余裕なフリをして、なんとなくやり過ごすから息苦しいんだろうなと、最近思っている気がする。そう思っているということに気付けたまずは第一ステップ、という具合だけど、深層心理みたいなものに気付かせてくれたこのツアーと『New Verse』には本当に感謝だなと。

 

名古屋公演だったか、『New Verse』前に「毎日に漠然とした憂鬱さを感じている人がいるなら、そういう人達のために、歌わせてください」というような話をしてくれて、それがとてもうれしくて、SKY-HIを救ったこの曲は、自分の話でもあるんだなって、思ってもいいんだなって、うれしかったです。

 

本編ラスト『I Think, I Sing, I Say』、『JAPRISON』ツアーでこの曲がラストって初日はすごく驚いたけれど、最高のラスト曲だったんだなと納得しました。「What a Wonderful World!!」と言えるための「どうやらこの世界は君が思っているよりも優しい」だったんだなって、私は私なりに思っています。

夏?秋?からSALUとアジア各国を周るツアーを予感させる、韓国のラッパー、Reddyとの曲でもあって、そんなことを考えているとこのツアーの終幕は、単なるSFとSKY-HIとのしばしのお別れを寂しがるものでは全くなくて、次のフェーズへ進むためのひとまずの、この章の完結なんだなと感じます。

2年前に「日本武道館公演はゴールじゃない」と言っていたけど、そのいくつ目かの意味が今になってわかったような気がする。幕開け!

まじでSKY-HIは少年漫画の主人公だなと、思った昨夜のツアー千秋楽でした。

 

終演後のスクリーンに浮かぶ「LIVE YOUR LIFE」の文字、その監獄を抜け出して先へ進むSKY-HIと、その最強の仲間たちSUPER FLYERSと、関わる人達と、そしてリスナーやファンそれぞれへ向けた「JAPRISON」ツアー最高のメッセージだなと、改めて思います。

 

SKY-HIとSFとの集大成且つ、今後へのワクワクを目一杯感じられた最強のツアーでした。今までのライブも大切に記憶に残して、でもこんなにも人に語りたくなるショーは今まで他に無かったです。本当に良いツアーでした。

 

 

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