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SKY-HI #JAPRISON ツアー、ちょっと本当にみんな観たほうがいいと思うんですがの話③

SKY-HI TOUR 2019  The JAPRISON

2019.3.1 (Fri) @福岡サンパレス

 

 

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↑会場裏が海でものすごくわくわくしてしまった

 

 

 

 

 

 

福岡公演ではホールの真ん中の中央席だったからなのか、音が日々アップデートされているからなのか、明らかに今まで行った公演では聴こえてこなかった音が聴こえてきて、「こんな音鳴ってたの?!」という瞬間が何度かあったように思います。

 

SKY-HIの音楽は、(特にオリジナルアルバムリリース後のツアーでは)ライブを「観ないより観たほうがわかる」→「一度観るだけよりは二度観たほうが楽しい」→「二度観たなら三度」・・・だと感じるので、時間とお金と様々な要因がクリアできれば何回でも観たいなぁと、特にホールツアーでは思うので、2016年から始まったSKY-HIのホールツアーは、年を重ねるごとに観に行く頻度が多くなっていっています。

 

 

以下、ネタバレありです

 

 

 

 

 

『What a Wonderful World!!

初めて映像の全貌がよく見える座席でほんっとうに綺麗でした。前列は前列で贅沢な感じがするしフロア中央の辺りはバランスよく見える感じ、まだ2階席では見れたことがないけれど、どこかの公演は2階席から観てみたいなぁと企てているところです。

『What a Wonderful World!!』から『Shed Luster』への繋ぎ、「I just wanna be me!』と叫ぶところ、やはり鳥肌が立ちます。『Shed Luster pt.2』から『What a Wonderful World!!』へ戻るところの「I just wanna be me!』も含めて、SKY-HIのライブで観た曲の繋ぎランキング暫定1位すぎるここ、、、これぞ合法的トリップ、、、アルバム製作中にはすでにこの構想がバッチリあったのかと思うと本当にもう、、、

個人的には「多幸感」という言葉は容易に使わないようにしている節があるんですが、この繋ぎに関してはまじで一瞬でトリップ状態になれるのでこういうときに使う(使ってもいい)のかもと思ったりして、います。日高氏が星野源さんのライブを観て多幸感に包まれて涙が出るように、きっとSKY-HIの音楽を愛する人は同じように、そうやって、過ぎる幸福を感じているのかなぁと。少なくともわたしはそうですたぶん。

今ツアーの第一部の1時間はわたしは本当にそういう感じがします。ただ楽しいとかキラキラとした世界観ではないけれど、聴いているだけのJAPRISONは観て感じることができるようになって、自分の中で少しモヤが掛かっていたような情景がクリアになって、以降のイヤホン越しのわたしはとても調子がいい。たっまんないね本当。。

 

『The Story of " J "』

予想外の展開に終わった米朝首脳会談のニュースが連日報道されているこのタイミングで聴いたこの曲、でした。やはりタイミング界の王様感のある日高氏

 

『Blue Monday』

“あの子の手を掴んだシーンのラスト”の「あの子」とは誰なんだろうと思っていたけど、これはきっと『White Lily』に出てくる「君」のことですね??とライブで観てやっと理解した(という気になっているだけかもしれないまだ)

 

『Doppelgänger』

“BOSSも言ってた未来はこの手の中”

というリリックはTHA BLUE HERBの『未来は俺等の手の中』から来てると思うんですが、

 

youtu.be

 

『Doppelgänger』は本当に詞が良すぎてグサグサくる

 

“なんっつうかさ大人ってのはもうちょっと立派なもんだと思ってたな”

というのは、大人といわれる年齢になってからというものの常々感じてしまうわけで、でもどうしたって自分は自分なわけで、自分のことは自分でもよくわからないんだけど、最後SKY-HIが歌う

“確かなこと一つあるとしたら / まだ変わらず俺は俺のままだ”

にグサリとくるわけです。この曲は椅子に座りながらラップを始めるけど、“I wanna be I gotta be〜”からのところで、立ち上がってグワッと引き込まれる感じが

去年のRAGツアーで観た『Free Tokyo』の“チェ・ゲバラじゃなく〜”からの爆発的なかっこよさを思い出し非常に好きです。

 

 

第一部の1時間が終了し、センテンスをはさんでの第二部

 

の『One Night Boogie』の途中(誰がなんと言おうと、あくまで曲の途中)の少しだけMCするところ(少しだけの尺ではなかったわらった)、星野源さんのライブを観たという話から始まっていたけど、ここぞとばかりに私は大好きなSKY-HIと星野源に感じる共通項の話をしたいです。

SKY-HIも星野源も、きっとふたりは幼いころから膨大な量のブラックミュージックに触れているんだと思うけれど、それをそのまま形に沿って、(語弊があるかもしれないけど)「きれいに真似する」のではなくて、それをポップミュージックに落とし込んで自分にしかできない音楽にする。それがガッツリお茶の間にハマったのが『SUN』だったのかなぁと思って、そして同時期にSKY-HIがリリースした『カミツレベルベット』もその匂いがして。だからこそ悔しいと、当時言っていたのかなぁと思ったりして。あくまでいちファンのひとりごとではあるんだけど。

べつにこれは余談ではないですが、星野源のライブをめちゃくちゃ久しぶりに観れたのが2016年のロックインジャパン。SKY-HIと同じ出演日で、ド灼熱に観たSKY-HIと夕暮れに観た星野源、そのどちらも今まで観たライブの記憶の中で忘れられないシーンのひとつになっているなぁと今でも思います。

なにはともあれ、JAPRISONツアーもPOP VIRUSツアーもまじで観られるものなら両方観なきゃというライブだと思います。日高さんも言ってたけどPOP VIRUSツアーまじで音が!すごい!かった!

あ、これは余談ですが、これからPOP VIRUSツアー観に行く予定の方にこのブログでネタバレもらい事故させてしまったら申し訳ないのですが、STUTSがドームで一人で立って演奏して、何万人の人があの空間でPUNPEEとの曲(しかも源さんドーム仕様)を聴けるというあの数分間は興奮しすぎてちょっとよくわからない気持ちになりました。

 

主役不在みたいに感じてしまうことのある日本のミュージックシーンの中でこの先ずっと主役になっていてほしいSKY-HIと星野源。でも、ふたりに音楽的な共通項を感じつつも決してそれは「同じ」ではないところがまた素敵。それぞれのシーンでそれぞれの良さ。

 

カウントダウンSKY-HIの10曲目が『カミツレベルベット』なわけだけど、「名場面」10曲の中にこの曲が来る意味を考えるとグッと来てしまう。ツアーでは本編最後に歌われることの多い印象だし、SKY-HIの曲を語るうえで必要不可欠だと思っているこのカミツレベルベット、決して引き出しに押し込んでおくのではなくて次のフェーズに進むためにセットリストのこの位置にあるのかなとか考えるとじんわりくるね、、、

 

 

『New Verse』のときだったかな、今日の座席位置で観て初めて気づいたんだけど、照明に照らされるSKY-HI氏の上半身の影が客席上手側の壁に映っていて、それはそれはとてつもなくきれいでした。ホールはこういうところもいいなぁ、、あと、今までの公演では周りをよく見れてなかったから気づかなかったんだけど、あつてぃさんこの曲シンセベース(っていうの?機材の名前がよくわかんないけど)だったの?!

 

『 I Think, I Sing, I Say』を歌う前の少し話をしてくれるところ、

“悩みを友達に言ったら引かれちゃうかも、親に言ったら心配されちゃうかも、恋人に言ったら、兄弟に言ったら、、、”というニュアンスの言葉にいつも心臓を掴まれてしまう。

音楽って家族よりも親友よりも恋人よりも近くにいてくれることが確かにあって、だからこそ辛かったときに聴いていた曲 はその辛かった記憶とともに鮮明に残り続けることがあって玉に瑕だけど、でもやっぱり音楽って究極のコミュニケーション術で、自分と向き合ってくれる大事な存在だなぁと思うわけです。こちらがどんなネガティブな気持ちを持って聴いたって常に肯定してくれる気持ちになれる。

 

『 I Think, I Sing, I Say』が終わってSUPER FLYERSがどんどん捌けていくところ、

“Time to go.”と言われているような気持ちになってさみしい。さみしいけど悲しくはない、ポジティブな別れというのはこういうことをいうのかもしれないですね。このツアーが終わって、いつかはわからないけどまたSKY-HI & SUPER FLYERSとのライブを観られる日が楽しみです。

 

 

 

 

 

1ヶ月ほどツアー観られそうにない期間に突入するので、わたしは今やるべきことを音楽をたのしみながら、繰り返される憂鬱なBlue Mondayをたのしむのみです!!!!かかってこい新年度!